卒論仮指導

 昨日は卒論仮指導でした。里村は創作の専門に行っているので、卒論は創作です。
 で。
 主査は星野智幸先生。
 キター!!
 とりあえず、専修の控え室に行くと、二十分早く着いてしまったのでメールして時間潰す。で、わらわら人が集まり始める。うちの専修、実はあまり専門の先生いないので、他の専修の先生を主査にする人もいるもんで、他専修の先生が主査の人は先に名前を呼ばれて飛ばされる。で、あとにはうちの専修の先生が担当する人ばかり。まだ集まっていないらしく、主査の先生の発表はまだまだ。暇だなあ、とぼーっとしていると、前の子が振り向いて話しかけてきた。なんか、今年度のガイダンス出ていないからよくわからないらしい。
「うちの専修って、ホント放任だから、自分で気をつけて日程覚えていないと、ホント取り残されるよね。」
 いやいやいや。大学ってそんなもんでしょ。
 とは言わず、そうだよねえ、と同意してみる。そういうときのために、しっかりした友達作っておくといいよ、と教えてみる。
「私友達あんまりいないんだよねえ。うちの専修、作りづらくない?」
 私も友達いないよ。いても、ガイダンス君出ると思ったから出てない、って言うような奴だけ。
「あははー。しっかり者の方なんだ。」
 みたいだね。
 ・・・・・・。
「友達になって下さい。」
 爆笑。
 で、メアドと電話番号交換。って、君、創作じゃなくて論文でしょ? しかも絶対主査違うって。
 って、思いながらもとりあえず情報交換仲間を作る。
 続いて、やっと専修に所属している先生が主査になる人の発表。
「里村さんは志望誰にしたの?」
 星野先生だよ。
「あ、今年とってる。優しい人だよね。」
 優しいけど厳しいよねえ。去年とったんだけど、その後の角田光代との対談でうちの授業のことらしき話してて、うわ、筒抜け! って思ったよ。
「うん、厳しいよね、小説に関して。」
 なんていうか、考えが確立していて、かっこいいよね。
 そこで彼女の名前が呼ばれる。
「以上の方々は青山南先生が主査です。」
 ・・・・・・・・・・・・。
「「南ちゃんかああああ!!」」
 爆笑×2
 絶対青山先生のことだから、控え室の端っことかに集合してのたりのたりとやるんだぜ、って言ってたら・・・。
「はい、僕の担当の人、ここに集まってください。」
 予想的中。
 完全内輪受けだな。
 因みに、里村の場合。
 なんか呼ばれる名前にめっさ心当たりある・・・。
 あ、里村も呼ばれた。
 ・・・・・・これってもしかして。
 会場もざわめく。
「以上の方々は星野智幸先生が主査になります。」
 去年の演習のメンバーじゃねえか!
 みーんな内心突っ込み入れていたに違いない。
 因みに、星野先生、特にゼミなんかはしないらしい。
「でも、一度みんなで飲みにでも行きましょう。夏休み前ですかね。四月五月は就活の人が忙しいですし。・・・六月は僕がワールドカップで忙しいですし(ぼそっ)。」
 生徒よりサッカーを取る先生。ま、まあ、花粉の季節に高飛びします、って宣言しないだけまだマシか。
 それからアンケート書かされる。
1.名前と学籍番号
2.メールアドレスと携帯電話の番号
3.長編か短編集か、何枚くらいか
4.卒業後の進路
 里村の回答
1.里村聖子 ××××××××-×
2.××@co.jp ×××(××××)××××
3.長編 100枚前後
4.作家 出版
 ええ、見た途端、先生吹き出しましたよ。
 そういえば驚いたこと。
 先生、里村の顔と名前と作品を一致させてた。すごいなあ。どれか二つだけ、なら予想はついていたけれど、全部一致させていたことに驚いた。
 ・・・・・・卒論頑張ろう。