昨日の飲みで前主務に言われたこと。
 試合の準備で忙しい、ていうか主務の仕事押し付けられた、って毎度のごとく愚痴をこぼしていたら、でも結局、お前は楽しんで幹部活動しているよな、って言われた。
 うん。結構楽しい。
 好きなグループのためにぱたぱたするのは楽しい。基本的に、自分が犠牲になったおかげでみんなが楽しくなっているのを見るのがすっごく楽しい。だから、今のこのマネージャーって役職は楽しいし、性に合っている。なんだかんだ言って、里村は雑用が好きだし。
 主務から押し付けられた仕事も、文句を言いながらも楽しい。っていうか、嬉しいのかな。今の主務って、結構有能でなんでもできちゃう奴で、自分でもそれはわかっているらしい。そんな奴に頼られるのは、ちょっと嬉しい。やったろーじゃねーか、って思う。なんだかんだ言って、里村は主務のこと好きだし、同期のことがかなり好きだから、「ええ、やりますよ、やってやりますよ。」って思う。
 こんなだからママって言われるんだろうけど。
 でも、そんな話をしていたら、それじゃあ駄目なんだよね、って前主務から駄目出しされた。なにが駄目かと言うと、同期が好き、じゃ駄目らしい。同好会が好き、じゃなきゃいけないそうだ。
 うん、確かに、幹部としては全体を見なきゃいけないんだから、一部が好き、じゃあ駄目なんだろうなあ、って。
 そこでちゃんと同好会全体も好きだ、って言おうかと思ったけど、酔った頭でよくよく考えてみると、確かに里村は同好会よりも同期の方が好きなんだよなあ。同好会も、同期がいるから好きになれるんだし。そんな同期を得られたことに感謝したいけれど、それだけじゃいけない、幹部として自覚を持たないとなあ、なんて自らを省みる。
 絶対奴らには言わないんだけどな。