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ハウルの動く城 [DVD]

ハウルの動く城 [DVD]

 原作読んでソフィーのクールさにやられてずっと観たかったのです。
 感想:カルシファーとヒンかわええ。
 以下、映画原作両方ネタバレ
 いやあ、かなり原作とは違うわけですが。荒地の魔女とかサリマンとか。
 普段ならそういうのにかなり抵抗あるんだけれど、今回はまあこれはこれで面白い、って思えた。なんでだろう。ジブリ苦手なのに。最近のジブリはなんか好きだ。最近って言っても『千と千尋の神隠し』だけれど。『風の谷のナウシカ』は映像が好きだけれど、それはたぶんストーリーを知らないから。なぜか幼い頃に何度も見ているのに、理解力がなくてストーリーは全く覚えていない。
 ただ、なんとなくソフィーの最初の頃の性格が気に食わん。年とってからイメージに近くなったけれど。マーサいないし。マルクルもちっこいし。とりあえずサリマンと師匠が混ざっているのに爆笑したが。あとお弟子さんだかお付きだか。
 ってーか、黒髪ハウルはどうしてもハクにしか見えないんですが。その上ネバネバハウルの登場があまりにも唐突な気もする。
 というよりもね、基本的にハウルがへたれていないのが気に食わない。ハウルはヘタレじゃないと。
 ハウルにかけられた呪いは面白かったし、ラスト近くのタイムスリップが、オープニング辺りの二人の再会時にハウルが発した「見つけた」に繋がっているところもおお、とは思った。あのリンクはほえー、と。うにゅーんだ。
 でもマルクルよりマイケルの方がいいな。カブが隣国の王子ってのも伏線なさすぎだし。いいんだけど。ソフィーがカブを怖がらなかったのもなあ。怯えるソフィーがいいのに。
 そういえば、既に映画館で原作読まずに見た妹が、いつの間に呪いが解除されていたのか、とかなんで中盤辺りからソフィーの腰が曲がっていないのか、とか色々悩んでいたので、原作読まないと微妙なのかね、と。
 んで、大蟻喰閣下が昔、この作品に関して仰っていたことを思い出したけれど。なんとなく。他のジブリ作品と比べてあまり背景に凝っていない気がする。なんか、他の映画、例えば『天空の城ラピュタ』とか『魔女の宅急便』の使いまわしみたいな気分。なんでだろ。城があまりにもインパクトありすぎて、他のイメージが薄いのかな。動かない方の城も、なんとなく『千と〜』の湯屋に近い気がする。老人ソフィーの顔のせい(笑)?
 ソフィーといえば、序盤と終盤でソフィーの顔が変わりすぎているような。髪型のせいかなあ。髪といえば、契約に髪切らせたのは絶対にお約束を意識しているな。うん。
 と、色々言っているけれど、珍しく原作のある作品でその上改竄が多いにもかかわらず、結構これはこれで楽しめたと思う。普段は大っ嫌いなのに、こういうの。別にキムタク贔屓ではない。絶対に。何故ならキムタクの声はハウルのイメージとは著しく違うからだ。